Momosaka

[2021ルヴァンvs福岡(A)レビュー]繋がり中

10:00

清水に負けて広島に引き分けて福岡に負けて名古屋にも負けて、絶望の中で迎えたルヴァンカップグループステージ第2節、敵地でのアビスパ福岡戦。勝ったところでリーグ戦で上位との差が縮まるわけではない。すべてのタイトルが欲しいと思っていても、リーグ戦の不調もあって少し冷めた気持ちで試合日を迎えた。

15:50

いくら冷めた気持ちになっていても、スターティングメンバーが発表される10分前にはスマホを構え、鹿島アントラーズの公式サイトとTwitterのリロードを繰り返している。Twitterで
「スタメン」検索をすると、プロ野球が開幕したらしく野球球団のメンバー紹介が邪魔で仕方ないが、17時になる少し前、探し求めていたものが見つかった。

18:04

試合が始まる。開始早々に左サイドに流れてチャンスメイクを行う。中盤でボールを要求しては、ワンタッチで相手を剥がし、前を向く。好機と危機を察知し、ピッチのあらゆる場所に顔を出す。長短のパスを使い分け、攻撃のスイッチを入れる。サイドを駆け上がった選手には正確なロングボールを供給する。極めつけはコーナーキックを荒木遼太郎に当ててゴールを奪った。毎回、すぐに誰のプレーなのか確認できかった。最近の鹿島ではあまり見られないプレーだ。しかし、懐かしい。そんなプレーをする選手をよく知っている。リーグ戦は絶不調、この試合も所詮ルヴァンカップのグループステージだというのに、ワクワクが止まらない。

20:00

5-1で勝利。常本佳吾が内田篤人の誕生日に新たな右サイドバックを魅せ、年齢的にもう限界だろなんて言われていたレオシルバが衰えをまったく感じさせないプレーでチームを引っ張り、上田綺世が新時代の到来を感じさせるゴールを決めた。エヴェラウドにゴールも生まれた。関川郁万が福岡の地で勝利を掴んだ。本職ではないポジションで出場した広瀬陸斗が鹿島での初ゴールを記録した。林尚輝もデビューを果たした。永戸勝也のセットプレーからゴールを奪った。白崎凌兵がピッチに立つと攻撃の質が劇的に向上することも証明された。クォンスンテが最後尾から鹿島を勝利に導いた。

21→34

日本では緊急事態宣言が解除され、ブラジルから新たな選手が入国可能となった。これからのシーズン、同じタイプのピトゥカが加入することでピッチで観ることが機会は少ないかも知れない。しかし、この試合で彼が披露したパフォーマンスはクラブの輝かしい過去を彷彿とさせ、素晴らしい未来を感じさせるものだった。この試合を観戦した三竿健斗も永木亮太も感じるものがあっただろう。なにも小笠原満男の魂を継承しているのは舩橋佑だけじゃない。さあ、鹿島アントラーズのアカデミーで育った選手が反撃のスイッチを入れた。すべてのタイトルを獲りに行こう。